ダイヤモンドの買取に鑑定書はどのくらい重要か?

  • 2020年4月9日
ダイヤモンド 鑑定書と買取のコラム トップ画像

ダイヤモンドを購入すると良質なダイヤモンドになれば多くの場合鑑定書が付属しています。正確に言うとこれはダイヤモンドを販売する業者が鑑定機関に依頼して製作してもらったものです(販売店やブランド独自の鑑定書がついている場合もある)。ダイヤモンドを買取させていただく場合、鑑定書があればスムーズに買取ができ、買取金額も上がるケースが多いです。
鑑定書を見たことをある方は大勢いいらっしゃると思いますが鑑定書や鑑定機関についての知識を持っている方は少ないと思いますので、ダイヤモンドの購入や売却の際に役立てていただければと思います。

1. 鑑定書を発行する鑑定機関とは?

ダイヤモンドの鑑定書を発行しているのは鑑定機関と呼ばれる会社組織です。 日本における代表的な鑑定官は2箇所あります。 米国宝石学会(GIA)と中央宝石研究所(CGL)です。

gia cgi 鑑定書やはりここでも世界のアメリカの期間が出てきますね。 日本だからという事もありますね。 ちなみにヨーロッパではダイヤモンド・ハイカウンセル(HRD)の信頼度が高いようです。HRDはダイヤモンドの取引量が世界最大のベルギーのアントワープにありベルギーのダイヤモンドビジネスを実質取り仕切っている団体です。日本にあるダイヤモンドの鑑定機関としては最大手です。 信頼はもちろん年間の鑑定数も日本では一番多く、最近では年間の鑑定数が世界1になっているようです。それだけ日本の方々はダイヤモンド好きという事でしょうか。  他にも鑑定機関は多数ありますが、信頼のおける大手の鑑定機関の鑑定書でなければ買取の際のプラス材料にはなりませんので注意が必要です。

2. どこの鑑定機関の鑑定書が1番いいの?

上記でご説明で、日本では中央宝石研究所とGIAの鑑定書が信頼できるのということはご理解していただいたかと思います。 鑑定書の発行に法律的な制限はないので極端な話、今この記事を読んでいただいているあなたでも鑑定書を発行することは可能です。 この話を聞いていただくと一層、信頼のおける鑑定書出ないと意味がないという事をご理解していただけるのではないでしょうか。 売却の際にも鑑定書が大事ですが、購入の時にも今回のお話は大事だと思います。 誰もが知っているハイブランド(ハリーウィンストンやグラフ、カルティエ、ティファニーなど)のダイヤモンドを購入されるときは何も心配する必要はないですが、町の宝石屋さんでダイヤモンドを購入されるときは鑑定書がついているから、安心だと思って安易に購入せずに、その鑑定書を発行している鑑定機関をチェックする必要があります。鑑定機関も安心なのはやはり大手のGIAや日本の中央宝石研究所です。 他の鑑定機関だとだめということはありませんが、当社でお買取りさせていただく際も鑑定書は大手の鑑定機関のものでないと買い取り額にプラスになるということはありません。 というのも当社も買取させていただいたダイヤモンドを国内や海外で販売するのですが、特に海外のバイヤーや業者さんはGIAの鑑定書を重視する傾向があります。 ですので当社で買取させていただいたダイヤモンドで鑑定書がないダイヤモンドや鑑定書があっても信頼できないものであれば、販売前にGIA鑑定をとります。 鑑定機関と鑑定書はダイヤモンドのかなり重要な部分ですので参考にしていただきたいです。

3  ハイブランドのジュエリーには鑑定書がつくの?
GIAやCGLの鑑定書とは別にカルティエやハリーウィンストン、ティファニーではブランド独自の鑑定書が付きます。 これはすべての商品についているのではなく、ワンポイント
のダイヤモンドネックレスやリングにはほぼダイヤのクラスを示す鑑定書が付属しています。 エタニティーのリングや小さいダイヤモンドがちりばめられている商品
には鑑定書はつきません。 そういった商品には鑑定書ではなく購入証明書がついています。 ハイブランドのジュエリーはある一定のクラス以上のダイヤモンド以外は
使われていませんので、買取に関してはブランドの購入証明書などがあれば高額での買取が可能となります。 購入証明書などがあればとお伝えしましたが、リングやネックレス
は買取店で、お品物を実際に拝見させていただければ購入証明書がない場合でもそのブランドのお品物という判断ができますので、ほぼ高額での買取が可能です。

4  鑑定書はないけど、ダイヤモンドのクラスが記入された小さなレポートがある場合。
鑑定書といえば、コーティングされた用紙がしっかりとした表紙付きで、冊子になっているものを想像されると思います。 ダイヤモンドのリングや大粒のネックレス
ピアスなどと一緒に小さなレポートが付属されている場合がありますがこれはそのダイヤモンドがソーティング(鑑定)済みだという事です。 鑑定書と何が違うかというと
、一緒なんですが鑑定書として冊子にしているか、そうではないのかという違いです。 ダイヤを購入するときに小さな紙が一枚だけついていても、高級なものを買う時に
喜ばしい気持ちになれないので、鑑定書としてしっかりとしたものをつけているということです。 ハイブランドの時計を購入すると時計の何倍もある、とてつもなく
大きな箱に入っていたりしますが、それと同じと考えていただいていいと思います。 高級なものなので高級感のある鑑定書があると単純に嬉しいですよね。

5  鑑定書があれば絶対に買取金額はあがるの?

前述したように、鑑定書は誰でも作れるものなので、鑑定書があればその鑑定書通りの買取価格になるかというと、そうではありません。なぜなら、その鑑定書がそのダイヤモンドの鑑定書だという確証がないからです。 ダイヤモンドを購入される時に、信頼のおける鑑定機関の鑑定書が付いているからといって安心してはいけません。 買取についても同じで、鑑定書付きのダイヤモンドを査定で拝見させていただくときにはその鑑定書通りの買取価格をつけることはもちろんありますが、全てではありません。 実際にダイヤモンドを詳しくチェックしてほぼ鑑定書通りのダイヤモンドだと判断できれば鑑定書のグレードで買取の金額を出させていたできますが。 鑑定書とダイヤモンドのグレードが離れている場合は、実際に買取店でチェックしたダイヤモンドのグレードでの買取価格になります。 いろいろな人の手に渡ったダイヤモンドであれば稀にその鑑定書がほかのダイヤモンドのものである可能性も十分にあるという事です。

6  鑑定書(グレーディング)の期限があるって本当ですか?
鑑定書に有効期限があるかどうかは皆様気になるところだと思ます。 例えば家にあるダイヤモンドが鑑定書が付いているけど、ご両親や祖父母様が残されたダイヤモンドのジュエリーでとても古いものである場合、古い鑑定書が有効なのかという事についてご説明いたします。 まず鑑定書の有効期限がどのくらいの期間あるのかという事ですが答えは 有効期限はございません。 インターネット上にはいろいろな情報がありまして、サイトによっては2年だとか、3年だとか記載されていますが、これは正確に言うと間違っています。  例えば日本最大手の中央宝石研究所のサイトにダイヤモンドのグレーディング規約というものがあります。 その部分を確認するとまず有効期間についての明記はありません。 有効期間は明記されていませんが、まずダイヤモンドを実際に鑑定してから1年間は規約の範囲内であれば保証をするという内容が書かれていて、鑑定書の再発行については鑑定書を発行してから2年間は、やむを得ない理由があれば受け付けるという事が書かれています。 いずれも規約なので気になる方は実際に読まれた方がいいと思います。 http://www.cgl.co.jp/others/pdf/01.pdf どちらの内容も鑑定書の有効期限を定めるものではありません。 CGLやGIAは鑑定をした結果をレポートとして出しているだけなので最終的にはそのレポートを見た人がその鑑定書とダイヤモンドの質を判断することなので、レポートがついているからと言って鑑定機関がそのダイヤモンドを保証してくれるという事ではないのです。
例えば鑑定書付きのダイヤモンドを知り合いから購入したけど、そのダイヤモンドと鑑定書が全く別のものであった場合を考えてください。 その鑑定書は知人が持っていたダイヤモンドではなく、どこかに存在する違うダイヤモンドの鑑定書なわけで、それを鑑定機関は保証もしないという事です。 ですから鑑定書が10年前に発行されたものでも、逆に昨日発行されたものでも、有効かどうか判断するのは結局のところ当事者だけだという事ではないでしょうか。
ダンシャリではダイヤモンドの査定を長年経験しているスタッフがいますので、ダイヤモンドのことであれば些細なことでもお気軽にご相談くださいませ。 査定だけでももちろん無料でございます。 ダイヤモンドのお買取りの詳細はこちらから。

ダンシャリ スタッフ 石井

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